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【2024/06/17 08:44 】 |
wine で JWW (snow leopard)
Intel Mac (Snow Leopard) で 日本語入力、外部変形ありの JWW 7.04a を使えるようにするのに1ヶ月近く試行錯誤し、なんとか動くようになったのでメモ。


1. Xcode(Macの開発環境)とX11(UNIX系ソフトの表示担当ソフト)をSnow LeopardのDVDからインストール

 X11はオプションパッケージの中にあります。


2. Wine 1.3.13 のソースを以下のサイトからダウンロード

 http://www.winehq.org/

 ダウンロードページの wine-1.3.13.tar.bz2 と書いているリンクからダウンロードできます。(13より大きい数字になっているかもしれない)


3. コマンドプロンプトで日本語が使えるようにする修正ファイル(パッチ)のダウンロード

 http://www.2chlinux.org/index.php?TopPage

 より、トラブル解決→wine cmdで日本語が化けるをたどって「cmd.diff」というファイルをダウンロードする。


4. wineのソースコード解凍&修正ファイルの適応

 4-1. wine-1.3.13.tar.bz2 を Finder からダブルクリックして解凍し、
  解凍してできたフォルダ「wine-1.3.13」の中の programs/cmd 内にcmd.diff をコピーする。

 4-2. テキストエディットで cmd.diff を開き、一行目を削除する。

  diff --git a/programs/cmd/batch.c b/programs/cmd/batch.c

  ↑この一行を削除

 4-3. ターミナルを起動し、修正ファイルを適応する。

  cd Downloads/wine-1.3.13/programs/cmd/ && patch < cmd.diff


5. wine の実行ファイル作成

 ターミナルから以下のコマンドを実行します。1時間以上かかると思われますので、再起動やスリープをせず、webを見たり音楽を聴いたりして気長に待ちましょう。

  cd ~/Downloads/wine-1.3.13/ && ./configure && make
  
 コマンド入力待ち状態になったら、作成した実行ファイルを呼び出せるようにインストールします。

  cd ~/Downloads/wine-1.3.13/ && sudo make install

 パスワードを聞かれますので、今ログインしているユーザのパスワードを入力します。1分もかからないと思います。


6. wine の初期設定 その1

 ターミナルから以下のコマンドを実行してください。wine の設定やプログラムを保存する領域を自動的に ~/.wine 以下に確保し始めます。

  winecfg

 また、後の手順で日本語フォントを追加するときのフォント追加先がこのとき作成されます。

 Windows で見かけるような設定画面が出たかと思いますが、今はまだ環境が整っていないので、即終了させて下さい。


7 MacPorts のインストール

 wine のインストールは完了しましたが、このままでは日本語表示、日本語入力ができません。

 いろいろとプログラムを追加するにあたり、コマンド一発でダウンロードからインストールまでを済ませることのできる MacPorts を利用しましょう。

 7-1. MacPorts のダウンロード

  以下のページから MacPorts のディスクイメージをダウンロードします。以下のページの右上にある「Download」リンクをたどり、「Snow Leopard」というリンクをクリックすると MacPorts のディスクイメージのダウンロードが始まります。

  http://www.macports.org/

 7-2. MacPorts のインストール

  インストールはよくあるパッケージからのインストールになります。ダウンロードした dmg ファイルをダブルクリックして開き、中に入っている「MacPorts-1.9.2.pkg」(数字が大きい場合があります)をダブルクリックしていつものインストーラーを起動します。

  基本的には はい、続ける、Agree を選んでいけば、内蔵HDDにインストールされます。ライセンスはちゃんと読んで、同意してくださいね。

8. wine 用日本語入力ソフトのインストール

 MacPorts が正しくインストールされていれば、ここからはコマンド一発の世界です。

 以下のコマンドをターミナルから実行し、日本語変換サーバと日本語入力ソフトをインストールします。

  sudo port install kinput2

 依存関係により canna(日本語変換サーバ) も導入されます。canna はサーバなので、以下のコマンドで自動的に起動されるように設定しておきます。

  sudo port load canna

9. wine 用フリー日本語フォントのインストール

 9-1. 以下のサイトからモナーフォントをダウンロードします。
 
  http://sourceforge.net/projects/monafont/files/

  monafont-ttf-2.90.zip ←これをダウンロード

 9-2. ダウンロードした .zip ファイルを解凍し、その中に入っていた mona.ttf
  を .wine/drive_c/windows/Fonts 内にコピーします。

 実際にコピーするのは Finder からでもターミナルからでもかまいません。が、フツーに Finder を使っていると .wine フォルダが見えません。

 そこで、Finder のメニューより、「移動」→「フォルダへ移動」を選択し、表示される入力欄に「~/.wine」と入力しましょう。.wine フォルダ以下がFinder で操作できるようになります。 ここまでの行程で、

 1. wine がうごく
 2. 日本語が表示できるようになった
 3. 日本語入力の準備ができた

 状態になっています。あとは Mac と wine を 日本語設定で橋渡ししてやればOKです。

10. wine設定プログラムの実行

 wine の設定をするのは前述の winecfg です。ターミナルから

  winecfg

 コマンドを実行してください。再び表示されたときには日本語が表示されているかと思われます。

 ここで、「デスクトップ統合」タブを選択し、外観→項目から以下の項目についてフォントの変更をします。

  o アクティブタイトルのテキスト
  o ヒントのテキスト
  o メッセージボックスのテキスト
  o メニューのテキスト

  選択するフォントは「Mona」の 標準 サイズは 10 がおすすめです。

  ここまで設定できたら「OK」でウインドウを閉じてください。

11. 日本語入力の設定

 一応、9. までの手順で JWW を「動かす」ことはできます。しかし、寸法やメモ書きとして「文字」機能が使えないのは辛いので、日本語入力するための環境設定をしていきたいと
 思います。

 11-1. kinput2 と Mac の関連付け
 
  既にあるかもしれませんが、~/.MacOSX フォルダを作成します。既にフォルダが存在しても、データを破壊することはないので以下のコマンドを実行してください。
  
   mkdir ~/.MacOSX
   
  本題はここからで、上で作ったフォルダの中に、下記内容のテキストファイルを作成してください。テキストエディットなどで大丈夫です。ファイル名は「environment.plist」です。間違いの無いように気を付けましょう。

  ※Beginning OS X 10.6/インフラ整備編 様から引用

[~/.MacOSX/environment.plist]
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>LANG</key>
<string>ja_JP.UTF-8</string>
<key>XMODIFIERS</key>
<string>@im=kinput2</string>
</dict>
</plist>


 11-2. kinput2 の自動起動設定

  ※Beginning OS X 10.6/インフラ整備編 様から引用

  ホームディレクトリ内に .xinitrc というファイルを作成し、この中に設定を記述します。
  /usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc をひな形として、自分の環境にあったスクリプトを用意します。

   cp /usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc ~/xinitrc
   
  ※以下編集内容

# start some nice programs
test -x /opt/local/bin/kinput2 && /opt/local/bin/kinput2 &

  編集が終わったら、ファイル名を .xinitrc に変更する。隠しァイルになれば正解。

 11-3. kinput2 を起動するためのキーボードショートカット設定
  
  次のコマンドを実行する。

   echo "kinput2*ConversionStartKeys: Shift<Key>space" >> ~/.Xresources
    
 11-4. .xinitrc を読み込むために、X11の設定を変更する。

  ~/ライブラリ/Preferences/org.x.X11.plist の done_xinit_check のチェックを外す。
  次回 wine を起動したとき、全ユーザ共通の xinitrc を試用するかどうか確認されるので、そのとき「いいえ」を選択します。

12. JWW のインストールと実行

 12-1. インストール

  これでやっと JWW がインストール。起動方法はターミナルから以下のコマンドを実行してください。
 
   wine ~/Downloads/jww704a.exe
  
  インストーラが起動しますが文字が読めないので、一番左のボタンをクリックしてインストールを開始してください。インストール先はデフォルトで 
 
   ~/.wine/drive_c/jww
  
  になります。
 
 12-2. 実行
 
  上記の要領で Jw_win.exe を起動します。
  
   wine ~/.wine/drive_c/jww/Jw_win.exe
   
  これでメニューも日本語化され、日本語入力もでき、外部変形も実行可能な状態になりました。
  ruby や awk などについては各外部変形の取扱説明書をご覧下さい。

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【2011/03/17 22:09 】 | Mac | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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